私はたまにハッキリした夢を見る。

 

亡くなった人の夢や昔の同級生の夢とか。

 

あとは金縛りで真上にみてはいけないものを見た時もある。マジであんな怖い顔してるバケモノ見たのは初めてだったからかなり怖かったなぁ…目を逸らしたいのに晒させない奴だった。カーテンレールにしがみついて呻きながら俺を覗き込んでた。暗くて髪が長くて目が赤くて褐色の肌に大きな顔に骨と皮だけの身体。人より小さいけどなんだが凄くいやな感じだった。

 

動けた瞬間にベッドから落ちて取り乱しながら一階にいる父と母に助けを求めたの覚えているしかも20を超えた大人がだよ(笑)夢じゃ無かった。意識がハッキリしていた。

昔から変なモノが見えたり夢で感づいたりした事もある。自分でもそれが何か分からないけど父もそう言う事あるから遺伝なのかしら。

 

爺ちゃんが亡くなって引っ越しをしてから震災前に水を蓄えろとか。普通に部屋に座ってテレビを見ながら言ってたりとか。

ひたすら私に背を向けて大福をもちゃもちゃ食べてる姿を見て「あぁ、甘いもの食たいんかな」と思って大福屋さんに買いに行ったりしたら見なくなった。

 

何故か婆さんの夢には出てこないらしい。俺はたまに爺ちゃんを見る。意識的なものなのかはわからないけどハッキリ覚えてる時とうろ覚えの時がある。

 

あとは苦しくて狭くて身動きが取れない夢があるあった。そうすると爺ちゃんが掘り進んで来てコッチだコッチ。と炭鉱で働いてただけあって早い早い。土の中を這って二人で出た。

おお!光だ!と思って外に出て振り向いたら爺ちゃんは居なかった。ただ其処には先祖代々の墓があった。

 

ただただ其処に墓があった。虚しくもお爺ちゃんはいなくてそれが寂しかった。

 

今思えば何か墓に入る予兆があったのかもしれない。それで爺ちゃんに引っ張られて表に出された気がしてならない。ただそう思ってるだけなんだけど……。

 

竜巻の夢もよく見る。私の部屋から見える外の世界は竜巻が何個も発生している。雷もなっていて凄く近くまで来ている。巻き込まれはしないのだが外の世界はぐちゃぐちゃになっている。水かさが上がり至る所で水没している夢を見たり。

 

割とゾクっとする夢をハッキリ見るときは仏壇に線香をあげたり部屋に塩を撒いたりした事もある。引っ越す前は嫌な雰囲気の空間の場所に盛り塩をしていた。

 

霊感があるのかないのかは分からないけど。たしかに現実じゃないものがたまーーーにハッキリ見えるのも事実。

引っ越してきてから犬の散歩で黄昏時に人通りの少ない角の電柱に知らないおばさん?が背を向けて立っていた事がある。

「こんにちわー」と何気なしに挨拶をしたが返事はなくて犬が違う方向へ引っ張った。

おばさんが向かってみている方は竹藪だ。

何も見えないけど変なの…と思って通り過ぎたときにゾクっとした、

 

嗚呼、もしかしたらもうヒトでは無かったかな。と思った。

 

そういう事もたまにある。

 

父は最近不思議な夢を見たらしい。

 

自分が血を吐いて倒れる夢だ。

知らぬ人が立っていて「ほら、だから言っただろう?」と言われたらしい。

 

そして父は護身用に私オススメの大倶利伽羅の模造刀を買って常に自分の近くに置いている。

血を吐く夢は別に悪いものではないけど謎の人物が気になるところだ。

 

あまり信じてはいないけどないがしろにしてもいない夢の話である。